【福山市も近い】瀬戸内のサウナに包まれて〜リブマックスリゾート宮浜温泉Ocean〜

リブマックスリゾート宮浜温泉 Ocean[廿日市市]のサ活（サウナ記録・口コミ感想）一覧

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広島県の西の果て、瀬戸内海に面した小さな港町がある。
県内東側の福山市からは車で2時間ほどに位置する「廿日市市（はつかいちし）」と呼ばれるこの地は、日本三景の一つ、厳島神社で有名な「宮島」を臨む絶景の地でもある。
まるで時が止まったかのような静けさに包まれながら、潮風に乗って旅人を迎え入れる
「リブマックスリゾート宮浜温泉Ocean」は、このなじみ深い景色のなかに佇んでいた。

〜夕映えの中へ〜

春風に誘われるように、私は瀬戸内の小道を歩いていた。
場所を確認しようと思ったところ、視線の先の標識に「宮浜温泉」と書かれている。
そう、ここは有名な温泉地、宮浜温泉だ。

やがて視界の先に、太陽が海に沈もうとする夕景が広がってきた。
波打ち際に立つと、島影が浮かび上がる。
遥か彼方に、人々が夢見る「厳島神社」の壮大な姿が見え隠れするのに、感動の渦に引きずり込まれそうだ。
この地に立つ多くの旅人と同じように、私も心躍らせずにはいられなかった。

やがてオーシャンビューを望むのには申し分ないと思われる建物が目に入った。
外壁には日中の太陽の残り香が反射し、幻想的な雰囲気を醸し出している。
ここが行き着く場所、私が心ゆくまで安らげる空間なのだと、確信した。

〜温泉の恵み〜

内湯に足を踏み入れると、まるで異世界に迷い込んだかのような気分になる。
ここは時間が止まったような、緩やかな空間だった。
広い大浴場に目を凝らすと、大きな窓の向こうに瀬戸内海が広がり、空と海が入れ替わるかのようだ。

展望露天寝湯風呂は、正面に宮島を望めるようになっている。
これほどのぜいたくを味わったことがあるだろうか。
展望露天岩風呂では、体を芯から温めて血行が促進され、疲れが箇所から溶けていくのを感じる。
夜には市街地や工業地帯の夜景が楽しめ、心まで満たして温かい気持ちにさせてくれる。

15分に1度のロウリュウを楽しめるサウナでは、
じっくり芯から温めてくれ、自然と汗が噴き出して、一日の疲れが吹き飛ばしてくれる。
この他、客室のコンセプトにあわせた、天然温泉掛け流しの2種類の露天風呂(檜露天風呂と陶器風呂)があり、完全個室のプライベート空間を楽しめるようだ。

〜島への想い〜

ここから島影を眺めていると、なぜか心がほっこりと温かくなってくる。
この景色を目にすれば、誰もが惹きつけられるに違いない。
時に荒れ狂う自然の脅威をも堪え忍んできた、島の存在感には頭が下がる思いだ。
それでも今の平和な日常から、かつての厳しさを感じ取るのは難しい。
ただ穏やかな眺めに包まれ、旅人を癒してくれるだけだ。

〜味わいの極み〜

夕食は、瀬戸内海の絶品をいただくビュッフェレストラン。
広島県は、カキやふぐ料理でも知られている。
新鮮な魚介が目の前で調理されるので、息づかいまで感じられそうだ。
プルコギは、卓上で自分で焼いて食べる新鮮な体験で、思わずビールが進んでしまい飲み過ぎてしまうところだった。
デザートコーナーでは、ホワイトチョコを使用する珍しいチョコレートファウンテンが目を惹く。
ホワイトチョコの滝を目の前にして、思わずくちびるを湿らせてしまう。

これらの料理を堪能しながら、廿日市の歴史を学ぶ。
この地は昔から、厳島神社の造営に使われる木材の集積地として栄え、
中世以来、木材産業の町として発展を遂げてきたということだ。

翌朝、海を見渡すと、まばゆいばかりの光が差し込んでくる。
昨夜の穏やかな雰囲気とはまったく違う、活力に満ちた情景が目の前に広がっている。
きっとこの温泉地には、様々な表情があるのだろう。
宿を後にする最後の朝、窓の外に目をやると、夜が明けた瀬戸内の海がきらきらと輝いていた。
心地よい疲労感と共に、穏やかな充足感に包まれていた。
廿日市市の特産品や地酒を堪能しながら、来る日も来る日もこの場所で過ごしたいと思った。